卵の緒
「僕は捨て子だ。」それでも、母親が見せてくれた卵の殻には「へその緒」を超えた強い絆と確かな愛情があります。「へその緒」に甘えた虐待のニュースを耳にする度、家族の愛情を感じる度、この小説が心をよぎります
しゃばけ
病弱な一太郎を守るのは、犬神・白沢・鳴家・屏風のぞきたちの妖怪。守られてばかりの自分に嫌気が差し、ふりかかる困難を払いのける力を身につけようとする一太郎と共に、江戸の町を駆け回ることができる幻想捕物帖
ミタカくんと私
並子の家に、ミタカくんはなぜか居座っている。そして家族の様に何気なく暮らしている。ドラマティックな恋なんてものがなくても、そんな日常で、もっと大切で、もっと面白いことが生まれることもあるかもしれません
レインツリーの国
十年も前に読んだ本をきっかけにネット上で知り合った伸行とひとみ。人と人とが理解し合うことの難しさ、一筋縄ではいかない恋。けれど、理解したいと思う相手がいることはとても幸せなこと。そう思わせてくれる一冊
直筆で読む「人間失格」 (集英社新書 ビジュアル版 11V)
「恥の多い生涯を送って来ました」と始まる男の半生を綴った手記。読む内に、恐らく誰もが持っているであろう自分の暗さや弱さに気づきます。男(太宰治自身かも)に心を覗かれる事で、不思議と気持ちが楽になります
階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)
先輩たちの不祥事のため廃部を決められた軽音部。たった一人で後始末をすることになった啓人ですが、一度は部を去った伸太郎に引っ張られ、廃部回避のために奔走します。青春とはこういうこと、きっとそう思える一冊
ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
時田秀美は、サッカーが大好きな十七歳の高校生。クラスメートには人気ですが、一部先生には受け入れられない存在で…。秀美の目で見る高校生とはどんな姿なのでしょうか。タイトルの本当の意味とは何でしょうか。
夏の庭―The Friends(ザ・フレンズ) (Best choice)
人は死んだらどうなるのだろう―。素朴な疑問から、おじいさんを観察し始めた少年たち。やがて芽生えた奇妙な友情と、夏の思い出。喪われ逝くものと、永遠に失われないもの。生と死をみつめ、力強く成長する少年たち
サクリファイス
ロードレースの出場チームは、エースを勝たせるため他の選手はアシストとしてサポートに回ります。アシストは自分を犠牲にし、チーム優勝のため貢献します。臨場感、疾走感にあふれ、ドラマチックな展開を迎えます。
岳物語
岳(がく)は丸坊主でケンカが強く、釣りが大好きな少年。「おとう」は息子の成長を見守りつつ、一緒に釣りにも出かけます。好きなことを全てに優先する親子。幸せな時間、ほのぼのとした温かい思いが溢れています。
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
九州で生まれ育った「ボク」は、オカンの愛情を一身に受け、東京に出たあとも心配のかけ通し。オカンも東京に出てきて一緒に暮らしますが、やがて入院。オカン、そしてオトンへの思いを普段の言葉で切々と語ります。
死神の精度
死神の仕事は〈情報部〉の指示に基づき調査を行い、死を実行するかどうかを判断し報告すること。死神の心も時に少しばかり揺れ動きます。六つの物語の最後でつながる人と人との関わり合いに、思わずほろり。
中学生・高校生にオススメ
選書テーマ7は「読書の楽しみに目覚める」です。23人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:2757回、公開:2013/07/22