坊っちゃん (日本名作選―明治の文豪編)
四国の中学に赴任した坊っちゃんは口が悪く怒ってばかり。でも、無鉄砲で真正直な坊っちゃんに惹かれ、赤シャツへの憤りも共感できます。本書をモチーフにした万城目学『鹿男あをによし』との読み比べも楽しいです。
オチケン! (ミステリーYA!)
略した名前が「オチケン」というだけで、廃部寸前の落語研究会に入部させられた越智健一。部室を巡るサークル間の陰謀に巻き込まれ、落研のために果敢に行動を始めます。落語に余り興味がなくても笑いながら読めます
佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)
がばいばあちゃんの頓知のきいた一言一言に、最初から最後まで笑いっぱなしで読んでしまいます。発想の転換で人生は楽しめる。どんな困難にもどんと構えて、笑いとばしていけるような元気がもらえる一冊です。
フライ,ダディ,フライ
傷つけられた娘の復讐に燃え、強い父親になるために、高校生に弟子入りしたひと夏の物語。心憎いセリフとぐいぐい引き込まれるストーリー展開。ひた向きに頑張れば自分を超えられる、そんな気分になる一冊です。
ショート・トリップ (集英社文庫)
中学生新聞に連載された、どこにもありそうで、とっても不思議な世界を味わえる一冊。一つ一つの物語がわずか数ページに分かりやすい文体でまとめられているので読みやすく、どんどん読みたい気持ちがわいてきます。
ボタニカル・ライフ―植物生活
著者は元々編集者や演出家など多方面で活躍した人物です。美しいアマリリスに一目惚れし、結婚したいと思うほど溺愛したり、観葉植物を一鉢買うのにひどく葛藤したり。植物との生活が面白おかしく綴られています。
あらしのよるに ちいさな絵童話 りとる
嵐の夜に出会うはずのない二匹が小屋に泊まり合わせ、その後一緒に旅に行くという話です。とても話の展開がおもしろく、次から次へと読みたくなると思います。また、この二匹の友情の素晴らしさに感動すると思います
星新一 ショートショート1001
他の星や近未来の設定が多く、数行で別世界に引きずり込まれます。どの作品にも独特のユーモアが込められ、にやりと笑えます。最後のどんでん返しで思わずうなり、実は現代社会と重なることに気づかされる作品ばかり
おもしろ落語図書館〈その1〉
「寿限無」や「時そば」など有名な古典落語を収録したシリーズ。噺の面白さを損なわず簡潔にまとめられていて、中高校生が読むにも、読み聞かせにも丁度よい量。伝統的な笑いがもつ品のよさや人情にふれてみて下さい
チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)
謎に包まれたチョコレート工場見学の切符を引き当てた五人の子供たち。発明品のようなお菓子や工場で出会うユニークな人々、奇想天外な出来事に次々と遭遇し、次第に人として大切なことは何かに気づかされていきます
鹿男あをによし
教師になった「おれ」はある日突然、奈良公園の鹿に「目」の「運び番」を命じられます。鹿は儀式を行わないと日本は滅亡するというのです。よくわからないまま巻き込まれていく主人公と生徒、鹿との会話が笑えます。
中学生・高校生にオススメ
選書テーマ6は「ユーモアを味わうことができる」です。17人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:2014回、公開:2013/07/16