― 不思議な世界を冒険できる ―　いわ１００《いわての中高生のためのおすすめ図書１００選》

妖怪アパートの幽雅な日常(1) (YA!ENTERTAINMENT)

香月 日輪

早く自立したいと高校入学と同時に縁あって妖怪アパートに入居した夕士君。そこで出会ったのは人や妖怪。登場人物(？)は多種多様ですが、夕士君が持つ疑問は多くの中高生の皆さんと共通するのではないでしょうか。

獣の奏者 I 闘蛇編

上橋 菜穂子

エリンが医術師として成長する物語。波乱万丈の人生の中で、人として一番大事なものを求め続けていく姿に共感します。生き物の本来の生き方と本性の違いを知り、共生していくことの難しさと尊さ。続編も出ています。

忘れられた島 (ノーチラス号の冒険 1)

ヴォルフガンク・ホールバイン

十六歳のマイクは幼い頃に両親と死別し寄宿学校で生活しています。クリスマス休暇に親友パウルの父から軍艦に招待されますが、寮の友人たちと軟禁状態に置かれてしまいます。パウルの父が知りたがっている秘密とは？

13ヵ月と13週と13日と満月の夜

アレックス シアラー

メレディスのおばあちゃんが、カーリーに信じられないことを打ち明けました。自分は老婆の姿をしているけれど実は十二歳の少女で、魔女に姿を変えられたというのです。少し怖いけれど、最後まで目が離せない一冊です

時の書1 彫刻された石

ギヨーム・ブレヴォー

母の死後、古書店を営んでいた父が突然行方不明に。サムは古書店の中に手がかりを求め、秘密の小部屋を発見します。革製の赤い本、古びたコイン、太陽の絵が彫刻された魔法の石碑…過酷なタイムトラベルが始まります

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

J.K.ローリング

ハリー・ポッターシリーズ（全７巻）は、単なる魔法の物語ではなく、ハリーや、その仲間の友情や、勇敢な行動で、読んでいる人に勇気を与えたり、友情の大切さを教えてくれたりします。ぜひ、読んでみて下さい。

モモ (岩波少年文庫(127))

ミヒャエル・エンデ

澄んだ黒い瞳をもつ女の子、モモ。彼女は「時間の花」をめぐる物語に巻き込まれてしまいます。モモは時間どろぼうから人々の時間を取り戻すことができるのでしょうか。本当の時間の意味と幸せを学ぶことができる一冊

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

フィリパ・ピアス

親戚のうちで休暇を過ごすトムは、真夜中に謎の時を打つ古時計に導かれ、夢と現実の間を往復する体験をします。ヴィクトリア朝時代の少女との友情や「時」を旅する好奇心と感動が生き生きと伝わってきます。

ブレイブ・ストーリー（上）

宮部 みゆき

魅力的な登場人物たちが、理不尽な世界の中で、精一杯生きることや運命に立ち向かう勇気を教えてくれます。巧妙な書き方で読者を異世界「幻界(ヴィジョン)」の独創的な雰囲気に捉えて離さない作者に乾杯です。

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)

呉 承恩

インドへ経典を取りに行く三蔵法師、孫悟空と仲間の有名な冒険物語。知っているだけに、活字で読む醍醐味が味わえます。道中、次々に起こる難題、妖怪毒魔の攻撃に、妖術を使って挑む活劇が、心を躍らせます。

ビーバー族のしるし

エリザベス・ジョージ スピア

大自然の中に一人残されたマットが恐怖と孤独の中で生きていく物語。命を救ってくれたインディアンから自然と共に生きる知恵を教えられ、インディアンの少年との心の交流と別れを経てたくましく成長していきます。

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダン・ブラウン

ルーブル美術館で館長が死体で発見される。謎を追ってパリ周辺の現存する建物を主人公と一緒に巡っているような錯覚とスピード感。ダ・ヴィンチの秘密と謎解き、歴史や宗教、伝説を別角度から見る面白さを味わえます

ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫)

ローズマリ サトクリフ

サクソン軍の襲撃で家族を失い、絶望の中で勇気と誇りを失わずに生き抜いていく兵士アクイラ。ローマ帝国時代に、意志を貫き生きる厳しさと人間愛の美しさ、アクイラの家族に対する思いの強さに、胸が熱くなります。