手の倫理
NDC:141.24 無責任な優しさという言葉の衝撃。孤立から抜け出すには信頼できる人を見つけるのではなく、依存先を街中に分散させる発想は、今もわたしの家族に宿ってます。(岸田奈美 作家)
セルフケアの道具箱
NDC:146.8 一人部屋の中で、苦しさの渦に巻き込まれている時、自分をどう助けるか?自分で自分を助けたという経験が、回復の道をつくっていきます。(山本茜 東海ナレッジネット)
思いがけず利他
NDC:151.5 「利他」って本当にあるの?社会的処方を始めようとする人、すでに触れている人、すべての人にとって大切な視点が詰まっています。(石井 コミュニティナース)
ふるさとの手帖 : あなたの「ふるさと」のこと、少しだけ知ってます。
NDC:291.09 若き写真家・かつおさんが全国の市町村を全て回った写真の記録。あなたが暮らした町も、大切なあの人と過ごした風景も、もしかしたら収められているかもしれません。(西智弘 医師)
ネイバーフッドデザイン : まちを楽しみ、助け合う「暮らしのコミュニティ」のつくりかた
NDC:361 ご近所さんと声を掛け合う関係ですか?まちの課題解決の大きなヒントとなるはずです(荒木亜紀子 司書)
孤独と居場所の社会学 : なんでもない"わたし"で生きるには
NDC:361 ハイパー・メリトクラシーの概念を引きつつ、現代の若者がいかにアイデンティティや居場所の構成が難しくなっているかを説く。最後にはきちんと処方箋が示されているところが良き。(西智弘 医師)
ケアしケアされ、生きていく
NDC:361.4 誰かのケアをしながらもあらゆるモノや人からケアを受けていると感じる瞬間があります。それを自身の体験から紐解き、共に思いやるケアにやさしく考えさせてくれる本です。(河村詩穂 小杉湯)
弱者の居場所がない社会 : 貧困・格差と社会的包摂
NDC:368.2 社会的包摂の対義語である「社会的排除」について、具体的な事例と僕らの「思いこみ」を知らせてくれる良書。視点が変わる、という意味ではこれほどの本はなかなか無いと思う。(西智弘 医師)
わたしが誰かわからない : ヤングケアラーを探す旅
NDC:369 ヤングケアラーと呼ばれる人の心を、こんなにも的確にとらえてくれる本があることに救われた。孤立を孤立だと思わない人のことが、わかるかもしれません。(岸田奈美 作家)
落合陽一34歳、「老い」と向き合う : 超高齢社会における新しい成長
NDC:369.26 解剖学者・養老孟司氏との対談を皮切りに、この国が目指すべき “新たな「成長」のかたち"を展望する。(伊藤達也 東京藝術大学)
いそがばまわれ 社会を楽しくするのが、福祉のミッションだろ?
NDC:369.27 「まちをつくるのはだれだ?」おじさん、おねーさん。ごく普通のまちの人たちを取材している本でありながら、社会的処方のヒントが大きく隠れている本(勝山陽太 一般社団法人プラスケア)
まともがゆれる : 常識をやめる「スウィング」の実験
NDC:369.27 自分の欠点ではなく「世の中が押し付けてくるまともな生きかた」と戦う術。ダメさ・弱さで世の中が回る様から、そこに実は社会的処方のヒントがある(勝山陽太 一般社団法人プラスケア)
異彩を、放て。 : 「ヘラルボニー」が福祉×アートで世界を変える
NDC:369.27 障害をもつ方とどのような視点で関わり、何を大切にしていくべきなのかがわかる一冊です。(西智弘 医師)
やっかいな問題はみんなで解く
NDC:377.04 社会起業家にとって大切な考え方が広く散りばめられている本。ネットワークサイエンスから、表面上の答えに飛びつかない心構えまで、実例も踏まえて学ぶことができる。(西智弘 医師)
治療では遅すぎる。 : ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義
NDC:490.4 「ストリート・メディカル」という方法によって医療を再定義し、誰もがよりよい人生を獲得できる世界を創るための若き現役医師の挑戦。(伊藤達也 東京藝術大学)
社会疫学 上
NDC:498 [シリーズ] ハーバード大学の教科書としても使われたこちらの本。人の健康がいかに社会的な要因によって影響されるかを、多角的な視点と豊富なエビデンスで解き明かしています。(西智弘 医師)
友だちの数で寿命はきまる : 人との「つながり」が最高の健康法
NDC:498 社会的処方等が日本で取り上げられる前につながりと健康の関係について紹介した本。日本の孤立・孤独とそれへの対応が求められるようになった黎明期を知るために読んでみたい一冊。(西智弘 医師)
マイパブリックとグランドレベル
NDC:518.8 意外と気づいていない、まちと自分との距離感。本書は「マイパブリック=私設の公共」という言葉で、その距離を測りなおすことを教えてくれる。(西智弘 医師)
1階革命 = Ground Level Revolution : 私設公民館「喫茶ランドリー」とまちづくり
NDC:518.8 『マイパブリックとグランドレベル』の後継本と位置付けられる本書ですが、前著が1階運営の入門書とするなら、こちらはその実践の書。ぜひ2冊合わせて読んでみてほしい。(西智弘 医師)
温かいテクノロジー : AIの見え方が変わる人類のこれからが知れる22世紀への知的冒険
NDC:548.3 人に寄り添うのは、いつか人ではなく、テクノロジーになる。未来が不安ではなく確かな希望として感じられる本です。(岸田奈美 作家)
料理と利他
NDC:596.04 「自然−作る人−食べる人」という関係のあいだに、利他がはたらく。私たちが見つめ直し、変えられるのは、日常の中にあることから、ではないか。(伊藤達也 東京藝術大学)
美術館と大学と市民がつくるソーシャルデザインプロジェクト
NDC:704 東京都美術館で開催されてきた「とびらプロジェクト」。アートと社会的処方の関係性を知るためにもまずはこの本をお勧めします。(西智弘医師)
空也上人がいた
NDC:726.1 誰にも言えない罪を抱えてしまった介護職の若者の、再生の物語。山田太一さんの、クスッと笑えるやり取りの中に差し込まれる核心をつくセリフが、ずっと心にの残ります。(岸田奈美 作家)
逢沢りく 上
NDC:726.1 [シリーズ]人前でだけ涙をこぼすことができる、少女りく。あるきっかけで居候した親戚の家。そこでの様々な出来事が、彼女に変化を起こします。(高柳 司書)
ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶ/I deliver bento boxes to the houses of old people living alone
NDC:748 生きること、生活を重ねることへの強い生命力に込み上げるもの、突き動かされるものがあります。訪問看護師として伺っていた方々のことを思い出させてくれる一冊です。(河村詩穂 小杉湯)
老人ホームで死ぬほどモテたい
NDC:911.16 生と死、それは特別なことではなく日常の中にあるってこと。生きるってこと。それを31音で表現するアート。社会的処方としての短歌。副読本もぜひ。(西智弘 医師)
恍惚の人
NDC:913.6 認知症は、家族の中に孤独をつくり、孤独が広がっていく病気でもある。切迫して辛い日々だけど、登場人物のどうしようもないユーモアが好きで、何度でも読みます。(岸田奈美 作家)
思えば、孤独は美しい。 = Lonely is beautiful.
NDC:914.6 タイトルがすべてを物語っています。この言葉に出会えた時に、独りで抱えていたものが報われた気がしました。(岸田奈美 作家)
食べることと出すこと
NDC:916 重い病気の人の抱える孤独を癒やすのは、時に優しさではなく、同じ孤独を持つ者とともに崖っぷちに立った時かもしれない。感覚の共有がもたらすものを教えてくれました。(岸田奈美 作家)
ほんのちょっと当事者
NDC:916 みんなが誰かへの想像力をもつようになれば、まわりまわって誰かが私の「小さな困りごと」を助けてくれるかもしれない…。自身の体験より、その場面で起きた困りごとを伝えています。(高柳 司書)
ゲド戦記 2 こわれた腕環
NDC:933 本の大半がずっと独り。暗い洞窟と教会の中で、うんざりするほど独り。息苦しさが張り詰めたピークで、ゲドが許すように話すセリフがとても好きです。(岸田奈美 作家)
理由のない場所
NDC:933.7 息子を失った母が、孤独と喪失感を抱えながら、書くことでもういない息子と対話しようとする試み。凄まじさに、ただただ言葉を失いながら読みました。(岸田奈美 作家)
社会的処方に興味がある・地域や人とのつながりによって課題に向き合おうとする人たちにオススメ
「社会的処方」って、ご存知ですか?病気や症状に対して薬を処方するのと同じように、孤独や孤立などで起こり得る困りごとを "人や地域とのつながり" の処方によって、解決のヒントを見つけていくことを指します。18人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:2345回、公開:2024/01/11