一橋桐子〈76〉の犯罪日記
同居していた親友を亡くし再び一人になった桐子、76歳。今後の人生が心配な彼女は、刑務所に入れば国に面倒をみてもらえると考えます。誰にも迷惑をかけない犯罪はないかしら?お人よしの桐子を応援しちゃいます。
2140 : サープラス・アンナの日記
人が死ななくなった未来。人類にとって不要になった子どもは<サープラス(余計なもの)>として収容所行きに。アンナも親を憎みながら厳しい収容所生活を送っていたが…。『約ネバ』に雰囲気が似ていて面白い!
妊娠カレンダー
妊娠し、刻々と変化している姉を冷静に見つめた妹の日記。落ち着いた美しい日本語で、妹の理由なき透明な悪意が表現されていて、うすら寒くなります。美味しそうなはずの食べ物をグロテスクに描く文章もみどころ!
あの日の交換日記
先生と生徒、姉と妹、加害者と被害者など、様々な関係での交換日記の短編集。各話ちょっとした謎解きがある上に、最終話でそれまでの六つの話の伏線が回収され、「そうだったのか!」と驚きます。二度読み必至です!
駐在日記
昭和50年、神奈川の田舎に赴任してきたおまわりさんと、元外科医の奥さん。様々な事件を、二人は持ち前の観察眼とお節介と医療知識で「事件」にせずに事を納めます。昭和ののんびりした温かさを感じる小説です。
小説の中の「日記」に興味のある人にオススメ
みなさんは、日記ってつけていますか?私は継続が苦手なので、つけたり、つけなかったり。そんな人も多いかな?28人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:1297回、公開:2022/11/26