山と氷河の図譜―五百澤智也山岳図集
《作例》 氷河地形学者の五百沢智也(いおざわともや)氏の優れた著作を代表して本書を掲げます。地図の分野でも地形学の分野でも、座右に置いて、いつも参照したい、最高のお手本です。
科学図画の方法
《HOW TO》 パソコンがまだ「マイコン」と呼ばれていた頃のアナログ的図版作りの教科書。でも、私にはハイレベルだった。本書中「削り板紙」の訳語が当てられているのはいわゆる「スクラッチボード」のこと。
楽しい絵地図づくり
《HOW TO》 本書も一つの作品にまとめあげることの手引書。本書に出会う前に、絵地図作成に苦闘していたので、なぜもっと早く出版してくれなかったのと恨み言を言いたくなりました。
地図表現入門―主題図作成の原理と実際
《HOW TO》 現在改訂版というより全面新版が発売されていて、そちらはデジタル的な地図の描き方。旧版の本書の方が、図版というものをまとめる勘所が理解できます。是非旧版のこちらを。
細密画描法―細密画の学び方、技法、展開、系譜 (1978年) (新技法シリーズ)
《HOW TO》 私にはハイレベルすぎて、参考になるという水準ではなかった。私の作画レベルが低すぎたということ。でもこの方に関心があるなら、基本的技法書です。
ペン画の表現技法―線描によるリアリズムの表現 (新技法シリーズ 97)
《HOW TO》 本書よりも、普通の漫画・コミックの技法書の方が良かったかも。でも、線画・線描というものの教科書は本書しか見つけられなかった。ただ、私はいつも鉛筆画でしたが。
地図をつくる―最新の地図作図技法とデザインへの応用 (1979年) (新技法シリーズ)
《HOW TO》 絵画的な「絵地図」の技法書ではありません。そしていまとなってはもう時代遅れもいいところ。でも、全部手書き(手描き)の時代には、最も先進的な技法だったマルチレイヤー・スクライブの教科書
日本近海海底地形誌―海底俯瞰図集 (1977年)
《作例》 本書も驚異的な図版集。本書作者の茂木昭夫(もぎあきお・故人)氏は、本レシピ先頭の五百沢氏と並ぶ手描き図版作家として君臨していました。
視神経と手の運動神経のインターフェースが断線しているけど描かねばならない人にオススメ
今を去ること20年位前、ある自然保護・観察会の団体向けに地図を基盤とした図版作成のボランティアをしていたことがありました。もちろん絵心があったからではなく、成り行きで「当たってしまった」だけでした。今でも私の視神経と手の運動神経は切れてしまっていて「どうしてこんな変な格好の絵が描けるの」と言われるほどの図工音痴でした。38人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:1892回、公開:2010/08/13