心にしみるサムライたち

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孤愁の岸(上) (講談社文庫)

杉本 苑子

幕府によって木曽三川の治水工事を命じられた薩摩藩。 その工事は苛烈を極め、次々と試練が待ち受けます。 そして圧巻の終局。 主人公の姿は強く胸をうちます。 私にとってのサムライとは、まさにこの人。

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孤宿の人 上

宮部 みゆき

宮部みゆきの時代小説の中でも、とりわけ深く心に残る一冊。 少女ほうの無垢な心に涙。 武士は武士として、町人は町人として、子供も子供として、精一杯、その場所で懸命に生きていく姿に感動します。

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壬生義士伝〈上〉

浅田 次郎

死を恐れ、汚れ仕事も金で引き受ける吉村貫一郎。何より侍らしさを求める新選組の中において、およそ武士らしくないと、後ろ指をさされる男の真意とは。 真の武士らしさとは?

いぶし銀の魅力溢れるサムライ好きにオススメ

サムライと聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
筋を通す?義を重んじる?命を賭しても守る?
武家社会、封建的な社会にあって、立場ゆえの理不尽な扱いを受けることも。
出自に生き方を制限される中、ともすれば足元は陽のささない荒れ地かもしれない。
でも、そこで花を咲かせる。それこそがサムライだとわたしは思うのです。
若竹のような前途あふれる爽やかな若侍も、もちろん素敵なのですが、
晩秋には、鋼のような強い意志を持つ、いぶし銀の魅力溢れる男の物語をじっくり読みふけるのがふさわしい気がします。
紹介した三冊は、そんなサムライの生きた軌跡を描いています。
咲かせる花は人それぞれ。散ったのちも連綿と受け継がれるその思い。
必ずしも武士に限らない、生き方そのものがサムライ、と思えるひとは今もどこかにいるはずです。



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閲覧回数:1345回、公開:2012/11/23

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書いた人 : tamakoさん

気がつけば、何もかも忘れて、その世界に没頭している。
そんな幸せな時間を与えてくれる本に、これからもたくさん出会いたい、本好きおばちゃん。

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