一休小僧

一休小僧

私にとっては読書は娯楽&癒しなので いわゆるビジネス本、啓発本ほぼ読みません ジャンルは問いませんが食べ物の描写が美味しそうな本をよく読んでるかも・・・


本が好きです

さんのコメント2023/09/19

「ゲルニカ」が描かれた第二次世界大戦下のパリのピカソとドラ・マールそして、アメリカ同時多発テロ後のニューヨークでキュレーターを勤める女性を中心に時空を行ったり来たりしながら、史実とフィクションを織り交ぜながら「ゲルニカ」の数奇な運命と込められたメッセージが描かれていきます。 時間軸が2か所にありそれぞれキャラクターが幾人も出てきますが、混乱することなく一気に読み進める事が出来ました。私の中でよく分からなかった「ゲルニカ」が圧倒的な存在力を持ち虜になりました。 この小説で実際の「ゲルニカ」の足跡が気になり調べてみると、こちらも小説並みにドラマチックでしたよ。

さんのコメント2023/08/20

あるひとつの殺人事件を各章の各人の「財布」が語り部となって繰り広げていく構成となっています。 「財布」というのが斬新で、鼓動や動揺が分かるほど各人の身近にいながら、鞄やポケットの中で状況が見えない事や何もできない中で色々と想像を駆り立てられます。 ただ書かれた当時と「財布」と人との距離感が変わってしまい物語を楽しめる人が減っていくのが残念。今のうちに分かる人には読んで欲しいです。