さんのコメント2023/08/20

あるひとつの殺人事件を各章の各人の「財布」が語り部となって繰り広げていく構成となっています。 「財布」というのが斬新で、鼓動や動揺が分かるほど各人の身近にいながら、鞄やポケットの中で状況が見えない事や何もできない中で色々と想像を駆り立てられます。 ただ書かれた当時と「財布」と人との距離感が変わってしまい物語を楽しめる人が減っていくのが残念。今のうちに分かる人には読んで欲しいです。

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