さんのコメント2023/09/19

「ゲルニカ」が描かれた第二次世界大戦下のパリのピカソとドラ・マールそして、アメリカ同時多発テロ後のニューヨークでキュレーターを勤める女性を中心に時空を行ったり来たりしながら、史実とフィクションを織り交ぜながら「ゲルニカ」の数奇な運命と込められたメッセージが描かれていきます。 時間軸が2か所にありそれぞれキャラクターが幾人も出てきますが、混乱することなく一気に読み進める事が出来ました。私の中でよく分からなかった「ゲルニカ」が圧倒的な存在力を持ち虜になりました。 この小説で実際の「ゲルニカ」の足跡が気になり調べてみると、こちらも小説並みにドラマチックでしたよ。

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