10代のための読書案内 「つかさ食堂」vol.12

かもめジムの恋愛

スポーツジムで受付のアルバイトをしている女子高生のほか、そのジムに集まる人々の恋愛と友情の群像劇です。皆がちゃんと自分の思いを告るのが素敵だと思いました。今気になる誰かがいる人には特におすすめです。

自炊。何にしようか

自炊のだいご味は分量や火加減ではなく、自分にしかない「おいしいポイント」を見つけることかもしれない。人生半ばでひとり暮らしを始めた料理家・高山なおみの自由で豊かでヒントに満ちた100の自炊レシピ集。

ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)

ケーキはいつも、悲しい思い出をいい思い出に変えてくれた

綾瀬はるか「戦争」を聞く [1]

広島出身の女優、綾瀬はるかさん。他の同世代に比べれば、原爆のことを意識する機会は多かったと思うが、深く考えてこなかったと言う。そんな彼女が自分の祖母を始め、戦争体験者から話を聞く。テレビ番組の書籍化。

呼人は旅をする

何かを呼びすぎる故、一カ所に留まることを許されない呼人。それは雨だったり、動物だったりする。好きでそうなった訳ではない。でも、人と違うのは共感されにくく、苦しい。そして、きっと家族も。希望を呼ぶ一冊。

野球短歌　さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった

著者は2022年のプロ野球阪神戦の試合ごとに短歌を詠み続けた。勝った日も負けた日も。その数313首。すべての歌に熱が、祈りがあった。野球のことも選手のこともよく知らないのに、なぜかこんなにも胸を打つ。