奈良を訪れる前に読んでほしい3冊

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天上の虹(21) (講談社コミックスキス)

里中 満智子

持統天皇の物語。マンガだからといって侮るなかれ。権力や生き方についての考察も深く、非常におもしろいマンガです。持統天皇が生きた土地である奈良に、いっそう親しみを持てると思います。

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みんなの万葉集―響きあう「こころ」と「ことば」

上野 誠

奈良は、万葉集の多くの歌が詠まれた土地です。本書は、有名な歌を中心にやさしく解説されています。奈良を訪れて、二上山を見たり、明日香で雨に降られたりする時に、万葉人の心を感じてみてください。

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鹿男あをによし

万城目 学

謎解きのため、主人公たちは奈良のあちこちを駆け回ります。傍らに地図を置いて読むと、土地勘もついていっそう楽しめると思います。奈良に行ってみたくなるはず。

奈良を旅してみたい人にオススメ

今年、2010年は平城遷都1300年の節目の年。この機会に奈良を旅行してみたいという人もいるかもしれません。
奈良といえば、「大仏」「鹿」というイメージが強いでしょうか。修学旅行で一度来ただけだという人も多いかもしれません。でも私は、せっかくならば「大仏」「鹿」の奈良市内だけではなく、飛鳥や吉野など奈良県の中南部にも足を伸ばして、万葉のひとびとの心に触れるような思い出をつくってもらいたいなと思います。

そこで、奈良の旅を深く味わうきっかけとなるような3冊を選びました。

「天上の虹」は、史実をベースに描かれた、女帝・持統天皇の物語です。少女漫画ですが、男性もはまってしまうはずです(前例あり)。明日香〜藤原の時代の歴史や、人物相関などについての知識も自然と深まりますし、万葉集の歌も非常に身近に感じられると思います。なお、持統天皇よりも後の時代については「女帝の手記」を、持統天皇よりも前の時代については「日出処の天子」をオススメします(いずれもマンガです)。

万葉集の歌には、時を超えて我々の心に響く言葉がたくさんあります。時代は違えど、恋い焦がれたり、家族を思ったり、友達をからかったりする歌には親近感を覚えますし、一方、格調高い歌には背筋の伸びる思いがします。奈良を訪れる際には、ぜひ、万葉人の思いに心を重ねてみてください。

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閲覧回数:2174回、公開:2010/06/28

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書いた人 : ひろよさん

これまで利用した中で好きな図書館は、出身高校の図書館と、アメリカ・カリフォルニア州パロアルトのDowntown Library(こじんまりとしており、中庭などもあって雰囲気が良い)。スイスやアメリカの図書館では、返却期限を過ぎた場合にペナルティ(罰金)が科せられることに感心。日本でも導入したらいいのに、と思う。
好きな作家はジュンパ・ラヒリと北村薫です。

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