ムラサキ・ツムグさんの書評 2023/12/05 3いいね!
タイトルで心を掴まれて面白半分で手に取った一冊だったが、実際に面白かった。射精道というのは新渡戸稲造の著作「武士道」を下敷きにした表現で、簡単に言うと武士の刀を男性のペニスと読み替えれば、その取扱に正しい知識と実践の積み重ねが不可欠であることは疑いようもないという話だった。強烈なタイトルに比してありきたりとも言える主張だが、逆に言えば堅実で、本著の内容がいかにまともであるかを物語っているように思えた。
著者本人が医師として実際の患者のさまざまな性の悩みに直面してきただけあって、どの章にも説得力があった。かと思えば、心当たりのある人をぎょっとさせること受け合いのパンチの効いた皮肉も挟まれており、読みながら笑いが込み上げてくる場面もあった。
また、完全に男性の立場から書かれているにも関わらず、女性に対してかなり親身な内容であると感じた。「射精道」と言いつつ、ひょっとすると女性の方が本著の内容に共感できるのではないかと思ったほどだ。しかし著者が男性の味方でないと言うことは決してない。性別を問わず楽しめる内容と言えるだろう。
いずれにせよ、タイトルで忌避するのは勿体無い一冊だと感じた。興味があれば、お手にとって頂いて損はないと思う。
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藤雪花さんの書評 2022/11/18 4いいね!
性教育 射精道に タブーなし
射精道 追及するに 年齢なし
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いきなりすみません。
「射精道」(今井伸 2022年9月初版)を読みました。
新渡戸稲造の「武士道」になぞらえ、人生の時期ごとの心得と実践を指導してくれるあらゆる男性のための手引書です。
タイトルから惹かれて手に取ったのですが、内容は泌尿器科の先生が書かれているだけあって、主張のしどころが端的でした。
性発達には早い子遅い子がいるけれど、早い子に合わせるべきというのも納得です。
正しく、刀を扱うには、はじめが大事で、正しい知識が必要で、日日の鍛錬が必要なのです。
刀を持って生まれた身、凶器を振り回すことにならないように、この本を読んで精進してほしいです。
少子化問題、生殖医療費削減、無知と間違ったやり方の結果の射精障害防止、男性機能向上、前立腺ガン予防、犯罪抑止効果ありの射精道。
「廃用性委縮」(使用しないものは衰える)そうです。
思春期の始まりから正しい知識で正しく使えるようになるための本です。
ぜひ学校教育にとりいれてほしいなあと思いました。
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