さんのコメント2025/08/18

鎮痛薬やワクチンなど、昔からある医薬品を中心に、その起源や開発の裏話、そして薬と社会との関わりが描かれていた。個人的に印象的だったのはスタチンの章。著者自身に届いた保健組合からの手紙がきっかけで自ら論文を調べ、コレステロール低下と心疾患リスクの関係を検証しているくだりは非常に興味深いものであった。また同章で紹介されていたジェレミー・A・グリーンの著書(Prescribing by numbers)も気になる。現時点では日本語訳版は未刊だが、出版されたらぜひ読んでみたい。

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