さんの書評2021/09/163いいね!

服を作るハードルをぐっと下げる本。

服を作るハードルをぐっと下げる本。 この作家さんの服の本が好きなんです。この前の『四角い布から作る服』も、『まいにち着る服』も好きですが、その中でもこれは特に好きな本になりました。 2020年の晩夏、一枚、ワンピース作って着てみたらものすっごく楽でした。20年の夏は7月と9月は雨でほとんど日がささなかったにも関わらず、8月に入ったら1カ月丸々、30度越えの日しかないという滅茶苦茶な夏でした。普通の服では暑くてとても着続ける事が出来ず、なんとか楽になれる服がない…??と思って試しに一枚、作ってみたらこれがもう楽!!涼しい!!肌に張り付かない!!最高じゃない??! という所から、服作り熱が再燃。 この本を購入してシンプルワンピースを冬の生地で三枚作って冬を乗り切り、夏用にテーパードパンツつくったらこれが腰周りが楽で締め付けられず、座ってもしゃがんでも背中が出ないので農作業も苦もなく出来て…といいことずくめ。 体にフィットする服を求める人には向きませんが、加齢と共に腹周りがきつかったり、腕周りがきつい服はもう無理!な私には最適でした。あと農作業ではとにかく座る、しゃがむ、ひざを突く姿勢が多いので、太ももがキツい服は問題外ですので…。 市販の服では好きな色や柄がないので、買い求めた好きな色のちょっといいリネンで作ると快適過ぎて手離せません。 問題点があるとすれば、とにかくサイズがゆったりオーバーサイズなので、身体が小さい人や痩せてる人にはあまりむかないかな~?という気がすることでしょうか。 あと人によっては襟ぐりが大きすぎて肩が落ちる可能性があると思います。私は肩が撫で肩なので柔らかい布で襟ぐりが大きいと落ちやすかったため、襟ぐり処理のバイアステープを広めにして、中にゴムを通したり、襟周りの紐を取って、ボタンに付け替えたりしました。こういうアレンジがやりやすいのも手作りの醍醐味かもしれません。 この秋冬はワイドパンツとワンピースを短くして作りたいなと思ってます。

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