さんのコメント2024/10/19

たまたまなのであるが、大河ドラマ「光る君へ」の放映と並行して読んだので、違う視点で同じ時代の出来事の流れを見ることができたようで面白かった。彰子は、ドラマでは、最初は全く自分というものを持たない女性のように描かれていたけれど、案外、芯があるでないの。漢籍を教えてもらいたいと思っているのに、なかなか自分の素養を表に出さない紫式部にイライラする様は、なんともおかしくて、笑ってしまいそうだ。 しっかし詮子の心に巣くっていた怨みはすさまじいものがあるなぁ。呪詛や祈祷といったものの効能が信じられていた時代だからこそなのだろうけど、これじゃ心労がたまって体を壊すよな。

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