色々と辛かった3年前に加納朋子さんの『ななつのこ』に出会いました。 それ以来、加納さんの作品を読むようになりました。 特に駒子シリーズが好きです。 『ななつのこ』、絵本の『ななつのこ』、『魔法飛行』そして今作の『スペース』。 どの作品も読み終えた後、じんわりと心が温かくなる感じがします。 駒子の愛すべき天然キャラも、神出鬼没の名探偵瀬尾さんも、この2人のやりとりも…どれもが読んでいて幸せな時間を感じられます。 今作は、読み終えた後興奮してニヤニヤが止まらず、頭も追いつかず、少しの間ぼーっとしてしまいました。 前半の手紙パートが結構長く、意味も分からず読むことになるのですが、後半その手紙の意味が分かり、面白さが怒涛の勢いで追い上げて来ます。 全て読み終えた後思わず、もう一度手紙パートを読み返して頭を整理しました。 今作の中で駒子と瀬尾さんの関係が、出会った頃まで遡り、その間の"スペース"を少し垣間見ることが出来ました。 これからの2人もとても気になります。 昨年、駒子シリーズに新作『1(ONE)』が出たので、そちらも近いうちに読みたいと思います！ 作中に登場する"謎"自体は単体ずつの本でも楽しめますが、物語全体を楽しむならシリーズを順番に読み進めるのがおすすめです！
この書評がいいと思ったら、押そう！ » いいね！
