さんのコメント2025/04/19

幼稚園時代からの久しぶりの邂逅となった万葉に、ぐいぐい詰めてくる様子の沙羅。物怖じしない性格の女の子かと思ったら、実は友達関係がうまくいかず不登校になった過去があったとは。おそらく、直感的に味方だと感じたのかな。一方の万葉は、家族関係に恵まれず、孤独に生きてきた感じで、沙羅に対する態度は最初こそつっけんどんだったけど、次第にうちとけてくる。やはり通信制高校に通っていたという著者の中江さんの気持ちもこの二人に投影されているのかな。なんとなく後日談も知りたくなる一作であった。

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