さんのコメント2023/11/18

とても気持ちが洗われる本に出会えました。天童さんの小説は、結構重いテーマを扱うことが多いので、読み始めるのに覚悟が必要になるのだが、雛歩ちゃんの、ちょっととぼけた語り口調のおかげで、すんなりと入り込めた。困っている人がいたら、当たり前のように助けるという生き方が「すごく楽なんだよ」と語る飛朗の言葉が印象的だ。司法修習生として実習中で、さぎのやの「普通」が世間一般の「普通」とは違うことを分かっている上での言葉だけに重みがある。世界のあちこちで紛争が絶えない昨今だけに、雛歩ちゃんが湯神社に祈ったように、さぎのやの普通が世界の普通になって欲しいとつくづく思う。 道後温泉に行きたくなってきた。

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