さんの書評2022/09/14

既に映像化(ガリレオ2)されている4作品の原作。でも、原作も楽しめます。

既に映像化(ガリレオ2)されている4作品の原作。私は既に湯川=福山雅治氏のイメージが形成されてしまっているので、本当は映像化前に原作を読みたかったです。 先にTV版を視聴したので話のスジは知っているとはいえ、小説も十分楽しめました。特に第四章 演技る(えんじる)は、原作を基本にしながら蒼井優さん演じる神原敦子のクセが強烈で、小説版よりTV版の方が良かったかもしれません(個人の感想)。 第一章 幻惑す(まどわす)も、連崎至光役の大沢たかお氏のイメージが拭いきれませんでしたが、これはTV版よりも小説版の方が楽しめました。2022年夏に「統一教会問題」再び話題になっている宗教法人の問題。原作が書かれた2011年、東野圭吾氏がどの宗教団体をイメージして当作品を書いたのかはわかりませんが、今読んでも胡散臭い宗教のトリックを暴くシーンが痛快でした。 東野圭吾作品のシリーズもの(湯川、加賀)は、映像化される前に読むことをお勧めします。

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