さんのコメント2022/05/28

地学オタク必読本。各編の主人公達は、特に地学に通じているわけではないのだが、そこに絡む登場人物が、気象庁勤めの研究者とか、元地学教師のタクシー運転手とか、火山学者とか。それぞれが、相手に忖度することなく自身の専門分野の蘊蓄を蕩々と語るのだが、それがそれほど押しつけがましく無い程度に描かれてる。地学に親しんだ身には楽しく読めたけど、そうでもない人にとってどうなのかな? もっとも蘊蓄を語ることのない寡黙な元博物館長の登場する「アンモナイトの探し方」が個人的には一番好み。

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