涅槃. 下
北刻堂さんのコメント 2025/07/07
下剋上の末、城と商都の機能を合わせ持つ街づくりを成し遂げた宇喜多直家。しかし、一国一城の主となっても安寧としていられないのが戦国時代の常で、常に調略と裏切りを伴う戦が続く。本心では、最後はもう疲れちゃったんだろうな。直家の死後、戦国大名としての宇喜多家は関ケ原の戦いで途絶えるわけであるが、どうやら、八丈島に流された直家の子、秀家の子孫により、その血脈は受け継がれているらしい。直家が武士の体面なんぞを無視して望んだ宇喜多家の存続は結果として成し遂げられたようである。