さんのコメント2025/07/02

戦国時代の中国地方ってごちゃごちゃと沢山の武将がひしめき合っていたという印象があるのだが、やはりごちゃごちゃしていたんだな。一度は没落した宇喜多家をそれこそゼロから再興した宇喜多直家の生涯を描いた書であるが、この人、武士なぞつまらん、商人になりたいと思いながらも血筋による義務感から仕方なくやってる感が半端ない。義務だから手は抜かないけど、一方で一歩引いた冷めた目で武家社会を見ていることが結果的に物事を俯瞰的に眺める広い視野を獲得することにつながったともいえよう。さて下巻はどういう展開になるか。

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