ここまでで37話が語られたことになるようで、ようやく三分の一か・・・。 今回のお話は、いずれも物の怪が登場する。あ、でも第一話に登場するのは物の怪ではなく神なのか。神も物の怪もほとんど一緒に感じるが。第二話では川の主である水蛇。そして、第三話に出てくる「ひとでなし」は現代の感覚で言うならばゾンビそのものではないか!! 物の怪がやたらと跋扈しては、やはり不吉であることは否めないので、おちかのお産に備えて一旦百物語を休止するというのは正解だと思うぞ。だが最後の富次郎と兄・伊一郎の会話を聞くと、百物語の聞き手を務めることによって、富次郎の物事の見方が深まっているようにも感じられる。なので、しっかり再開しておくれ!