さんのコメント2025/08/27

タイトルに惹かれて手に取った一冊。 本書では「面倒に感じること」を回避性パーソナリティ障害と位置づけ、作家の星新一やビアトリクス・ポターといった過去の人物の事例、さらに著者自身が関わった患者のケースを通して、その解決法をまとめている。 星新一のエピソードがやや長く感じられたものの、全体的にはわかりやすい内容だった。ただし提示される解決法は、「最初の一歩を踏み出すこと」「安心できる人間関係を確保すること」「完璧を求めすぎず適度に力を抜くこと」など、すでに他の書籍でも目にするような一般的な方法が多く、新鮮味に欠ける印象もあった。 とはいえ、事例を交えて整理されているため理解しやすく、改めて「回避傾向」と向き合うきっかけになる一冊だと感じた。

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