おすすめ海外YA 2

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ゴースト・ボーイズ ぼくが十二歳で死んだわけ

ジュエル・パーカー・ローズ‖著

12歳の黒人の少年ジェロームは、オモチャの銃で遊んでいるところを警官に撃たれ死んでしまう。何もしていないのに、黒人というだけで白人警官に疑われ撃たれる昨今の事件と重なる。

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イルカと少年の歌 海を守りたい

エリザベス・レアード/著 石谷尚子/翻訳

フィンは、イルカ族の血を引く子どもで、陸地では仲間はずれにされていたけれど、海の中では自由に泳ぎまわれる。海の中では、イルカたちがプラッチックゴミのせいで瀕死の状態に。フィンは助けることができるか。

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わたしは夢を見つづける

ジャクリーン・ウッドソン/著 さくまゆみこ/翻訳

著者は、アメリカの代表的な作家。そんな彼女の子ども時代の記憶の散文詩。アメリカ南部とニューヨークを行き来し、様々な人間模様をみてきた彼女が、文字と言葉を武器にしようと考えた経緯が語られる。

中学生高校生にオススメ

私は、文学からいろんなことを教えてもらった。特に海外文学では、いろんな国があって様々な困難な状況下で生きている人々を知った。そして、人生は一筋縄ではいかないことも、文学から知った。挫折し怒り、絶望し、それでも前を向いて生きていこうとする人々、特に、それがまだ10代の少年少女だとしたら、わたしは心を奮わせながら読んでしまう。
 人が物語に魅かれるのは、そこに真実があるからだと、カズオ・イシグロ氏は言った。歴史書やジャーナリズムでは、事実や状況を伝えることは出来る。しかし、事実だけでは、人間は不十分だと感じる。私たちは、人々がいったいどう感じたのかを知りたい。それが人間の本能であろう。その感じたことを、私も共有したいのだ。人間として感情を分かちあうことは非常に重要なことだと思う。現実でも小説の中ででも感情を分かちあいたいと思うのだ(2015/7 Eテレ『文学白熱教室』より)
 カズオ・イシグロ氏の言葉がずっとわたしに響いている。物語の中で生まれた感情を、想像しながら分かち合いたい。中学高校生なら「心の問題」「学校」「友だち」「家族」「進路」「からだ」など、中高生が興味のある問題で、どんな感情が描かれているのか分かち合ってほしい。

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閲覧回数:654回、公開:2021/10/12

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書いた人 : 同志社中学校LIBさん

海外文学YAが好きです。特に困難な状況にいる少年少女たちが、知恵と勇気で人生を切り拓いていく物語に魅かれます。

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