異国で育つ、を知る

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ふるさとって呼んでもいいですか

ナディ/著 山口元一/解説

6歳のときに一家でイランから日本にやってきた少女の成長期。ビザなしで働く両親を支え兄弟の世話をしながら学校に通い、高校生で永住資格を得て、就職・結婚して今は二児の母に。総ルビなので小学生から読める。

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Masato

岩城けい/著

父親の仕事の都合でオーストラリアで暮らすことになった小学校高学年の少年と家族の物語。さまざまな経験や感情を経てそれぞれが自分の居場所をえらびとるまで。文庫版あり。

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Matt

岩城けい/著

Masatoの続編。あれから数年すっかりオーストラリアの高校生になったMattの学校に同じ名を持つ転校生がやってくる。多文化主義の先進国だからといって決して楽ではないほろ苦い青春記。

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「国語」から旅立って

温又柔/著

台湾人として生まれ、二歳から日本で育った著者が、日本、台湾そして中国の間でどこに対しても自分の国、自分の言葉と言い切れない苦悩と葛藤を経て、日本語で書く作家になる決意をするまで。

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まんが アフリカ少年が日本で育った結果

星野ルネ/著

日本人と結婚したカメルーン人のおかあさんに連れられて日本に来た、見た目がアフリカ人の著者が日本で育ちたまにアフリカに帰省する暮らしの中で体験したいろんなできごとをコミック仕立てで楽しく紹介。

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ブレイディみかこ/著

英国でキリスト教系エリート私立小学校から地元の元・底辺中学校に入ってさまざまなできごとや気持ちを経験していく半分日本人の少年の日常と成長を母親の目から描くノンフィクション。

多文化共生を考えたいあなたにオススメ

帰国子女やハーフはかっこいい? 
日本語ペラペラの外国人、すごい?

日本育ちの外国人、外国育ちの日本人、日本生まれの日本育ちだけど外国ルーツを持つ日本人…
日本人離れした見た目のせいでどこまでも外国人扱いされてばかりだったり、
逆に日本人らしい見た目のせいで内側に抱えた複雑な思いに気づかれにくかったり、
十人いればその体験も悩みも家族の事情も十通り。
国や言葉に関係なくおんなじところもたくさんあれば、
日本語と日本の生活しかしらない身には想像に余る発想や気持ちを知っておどろかされることも少なくない。
似たような経験でも、人と場合によって前向きにとらえられて笑いとばすときもあれば、
悩んで悩んで落ち込んでしまうときもある。

国際理解や多文化共生の第一歩は異文化体験、
自分で外国に住んでみたり外国に繋がりのある友達をつくるのは簡単じゃないけれど、
本を読んで追体験することならだれにでもできる。
ここに紹介した本はどれも、
異国・異文化での暮らしや成長の中でよくある言葉やアイデンティティにかかわる悩みや問題、
そして多文化共生への希望がぎゅぎゅっと詰まっている。
いろんな立場の仲間と本を通して知り合いになって、
広い世界に足を踏み出そう。

追記:仕様変更(?)で一度公開したレシピに本を追加できなくなったので、こういう形で
書くしかないのだけれど、秋になってもう一冊、おすすめしたい本がうまれました。
この分野で、視点やスタイルの違うすてきな作品が次から次へと出始めているのは希望だと思います。

黒川裕子『となりのアブダラくん』講談社
ムスリムの兄妹とかれらを転校生としてむかえた日本人の兄妹、その周りの子どもや大人たちの物語。

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閲覧回数:1343回、公開:2019/07/06

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書いた人 : のりすさん

こどもの本が大好き。
絵本・児童書は幼いころ出会ったロングセラーから、こどもたちとともに出会った新刊まで。
大人の本は、文庫・新書中心に出版社PR誌も愛読。
最近はようやくまた図書館に通う時間ができました。

Twitter : sakomakoharu - 作者につぶやく

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