恋のかたちは三者三様「きらら」の作家たちvol.8

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もういっかい彼女
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もういっかい彼女

松久淳

亡くなる前に彼女は恋人の老作家に言った。「出逢った頃に時間を巻き戻して、そこからもう一回スタートしてずっと繰り返していたい」。タイムスリップした恋人は何をしたか。切ないけど心あたたまる純愛小説です。

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花嫁

青山 七恵

母親は秘密を持っている。父親も秘密を持っている。仲良し4人家族の長男が結婚する。長男が花嫁をもらうことによって、父と母の秘密と「契約」はある結末を迎える。表紙の黒い花嫁の絵に納得の物語です。

図書館指定なし

わたしの彼氏

青山 七恵

大学2年の鮎太朗はちょっと変わった女性遍歴を持つ繊細美男子。彼を慕う同級生のテンテン。彼女に想いを寄せる2人の男子学生。恋は思うようにはいかない。テンテンの静かな勇気で彼の心をつかむことはできるのか?

タイムスリップをして人生をやり直したいと思うひとにオススメ

人生をやり直したい。やり直したい地点にタイムスリップすることによって、やり直しを実現させたのが「もういっかい彼女」の世界です。老作家と同じような体験ができたら、どんなに慰められるかと思う方もいらっしゃることでしょう。
「花嫁」の登場人物も思い通りにならない人生に憤りを感じ、それは復讐へのエネルギーとして蓄えられていきます。思い通りにならなかった事実を取り消すことはできないけれど、その代替え措置として、復讐をすることで悔しさをチャラにします。
「わたしの彼氏」の登場人物は他の二作品より若く、人生をやり直したいと思うほどの経験もありません。鮎太朗は不甲斐ないほど優しく、嫉妬深い恋人に包丁で刺されたり、妹のような彼女には貢がされたりするのに、テンテンは愛想をつかすこともなく、鮎太朗のことを「命をかけられるくらい好き」と思いながら、友達として傍にいます。
鮎太朗とテンテンはどうなるのでしょうか。優しすぎる鮎太朗は「花嫁」に登場する「パパ」になる素質は充分ありそうです。鮎太朗とテンテンの結婚生活が描かれるとしたら、「花嫁」のようなダークな青山七恵ワールドなのでしょうか。続編が読みたいです。

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閲覧回数:1080回、公開:2016/08/16

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