すぐそばにある難民体験

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流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀)

藤原 てい

戦後の混乱した満州から3人の幼子を連れて女手ひとつで引き揚げてきた母親による記録。

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新版 流れる星は生きている (偕成社文庫)

藤原 てい

左の本を少年少女向きに再編集した新版です。

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14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還 (集英社新書)

澤地 久枝

こちらは14歳の少女の戦争末期から戦後の引き揚げまでの2年間。多感な時期に何をどう感じていたのか、封印してきた記憶をとつとつと語る。

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二つの祖国 第1巻 (新潮文庫 や 5-45)

山崎 豊子

海外移民、日系人の問題も、国と個人の関係を考えさせてくれます。NHK大河ドラマ「山河燃ゆ」の原作でぐっとひきこまれる物語です。

難民なんて遠くて縁のない世界の話と思っている人にオススメ

「難民」ときいて、思い浮かべるのはインドシナのボートピープルだろうか、
それとも中東やアフリカ各国から欧州へ押し寄せる人々だろうか。

日本に難民としてやってきてもなかなか認定されないというニュースがある。
世界のあちこちの政情不安定な国から逃げ出さざるをえない難民は数えきれない。
そういう話を聞いても、「隣の国から逃げこんでくる」ような難民にであうことのない島国では
難民なんて遠い世界の出来事、自分には縁のないひとごと、と思っているかもしれない。
国の保護を失って、流浪の民となるのはどういうことなのか。
わたしたちにとっていちばん身近なケースは、70年前の満州からの引き揚げ体験記ではないだろうか。
ここにあげた、縁あって満州で暮らしていたふつうの家庭の母親や少女が
過酷な環境を生き延びて書いた本は、戦争についてだけでなく、難民について考えるときに、
そして人が生きるということを考えるうえでも、とても参考になると思う。

*****
本を読むことも一種の〈移民〉体験だ。なぜならそれは異質な他者の生を想像して生きることだから。
読むたびに、また別の生が付け加えられ、僕たちの生はますます豊かになる。
(小野正嗣:「思考のプリズム:僕たちはみな<移民> 境界線を跳び越えよう」、朝日新聞2018.1.17夕刊)

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閲覧回数:1754回、公開:2015/09/03

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書いた人 : のりすさん

こどもの本が大好き。
絵本・児童書は幼いころ出会ったロングセラーから、こどもたちとともに出会った新刊まで。
大人の本は、文庫・新書中心に出版社PR誌も愛読。
最近はようやくまた図書館に通う時間ができました。

Twitter : sakomakoharu - 作者につぶやく

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