読みたくなる度買っていたら同じ本が3冊以上本棚に並んでいた2冊と古本屋を3年間探しまわった1冊の小説

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逃亡くそたわけ (講談社文庫)

絲山 秋子

精神科病棟を逃げだした一組の男女の旅の物語。逃げ出したといっても劇的な変化があるわけでなく、哲学的な空虚があるわけでもなく・・・ただただ愛おしい。

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夕子ちゃんの近道 (講談社文庫)

長嶋 有

古道具屋の2階に居候する「僕」の話。世捨て人のようだけど、多くの人とゆるやかに繋がる僕。”人に求められる”ことは自然にしていれば起こることだと教えてくれる。

図書館指定なし

玻璃(ガラス)の惑星 (富士見ファンタジア文庫)

桜井 牧

「饅頭が食べたい・・だと!?」 卒論のために惑星探査に赴いたおぼっちゃま大学生と極貧大学生の凸凹コンビと妖精のような異星人との交流を描いたSF。どうしても感情移入をさせられる一冊

僕に似た人にオススメ

「感動」とはまた違い「共感」ともまた違う。物語の中にすっと引き込まれてその世界の居心地のよさだったり切なさに浸ることができることがある。読んでいる間は孤独を癒され、ページが終わりに近づくに連れて寂しさがこみ上げてくる、そんな3冊です。


■本棚に三冊ある「逃亡くそたわけ」
精神病棟を抜けだした二人の男女が福岡から宮崎まで車で走り抜ける旅路を描いた話。
お気楽に見える旅路の途中にはどこかに行けるという希望と、どこにも行けないという確信が同居しているように思えます。
■本棚に二冊ある「夕子ちゃんの近道」
古道具屋「フラココ屋」に住む”僕”の話
大家さん家の姉妹、買わない常連客の瑞江さん、やたら長いメールアドレスの古道具屋・・・
周囲の人ゆっくりとつながる「僕」に拒絶しなければ人と繋がるという安心感を覚えます。

■古本屋を三年探した「玻璃の惑星」
極貧の現実主義者のリグとおぼっちゃまでどこかトボけたクリスと異星人の交流を描くSF。
二人の大学生の純粋な感情と抱く悩みが異星人との出会いの中で解けてゆく。
ページが終わりに近づくにつれてどうしようもない寂しさが訪れる作品

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閲覧回数:1717回、公開:2012/06/19

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