中山七里・湊かなえが好きなおじさんです。
中学受験に失敗し不登校で不貞腐れた真佐也、冷めた態度で母親や妻として役割を放棄し職場の上司と不倫の妻裕実子、自身も過去に不倫し精算出来ず仕事では不正を見逃し見返りをもらい責任をスケープゴートされそうな夫の陽一、相桃親子、中学生だが達観した琉生と純ニ、登場人物はほぼクソでぐちゃぐちゃ。辛い時間は長く感じ、楽しい時間はあっという間に過ぎる。後から振り返るとそれは全く逆、辛かった記憶は圧縮され丸ごと消え、楽しかった思い出は尾ひれがつき膨らむ。同居している他人、以上の関係になれなかった家族のその後はどうなったの?
「半分」わかってもらえば上等、理解できないなら放置、孤立しない、でも群れない。縁に従う、損得勘定に溺れない、褒めて上機嫌の輪を広げる、私情を挟まず感情を入れず、人との違いを面白がる、約束は破られて当たり前、比べるなら昨日の自分、後悔をやめて検証する、「捨てる」のではなく「手放す」情報の暴飲暴食をしない、みんなのみんなって誰?主体的・絶対的に生きる、期待しすぎない、人の事情の九割は他人事、毎日小さな変化を起こす、明日を楽しみにしない、夜の決断は放棄、後悔はただの妄想、失敗なんてかすり傷、勝っても蹂躙しない。