きゃべつさんの書評 2023/05/09 1いいね!
介護する側もされる側もつらくなくなるいい本 身体を痛めない介護術 岡田慎一郎 中央法規 2021年 ある高齢者の施設を訪問した時、職員さんがインカムで、「〇〇さん、お願いします」と他の職員の応援を頼むのを聞いた。トイレの介助で、体格のいい入居者の場合、二人がかりで動きを支えるのだった。自分がいつかこうして世話されるときがくるなら、あまり太っていてはいけないかなぁ、と思ったことだ。でも、それは体格がいい人は困る、と言っているようなものでそんなことはないのだし、、とも思う。 この本で教えてくれている、介助者が身体を痛めない介護術がいきわたれば、なにも介護してくれる人に気を遣わなくていい。 冒頭で解説される「介護を行うための身体づくりの基本」はいつもピラティスのレッスンのときにやる動作と同じだった。知らなかったけれど、普段やっていることが役立つようだ。 自分が介護される側になる前に、この介護術をマスターして、自分が世話になるときそれをぜひ使ってくれるようお願いしようと思う。 近い将来にはパワースーツが普及しているかもしれないが、知ってて損はない。 介護を受ける側もする側も、どちらもつらくなくなる、よい方法だ。
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