NPO法人「働き方ASU-NET」で実際に相談•支援が行われてきた労働問題の事例をドラマのように再現している本。突然の解雇や賃金未払い、内定取消しなどにあい、途方にくれた人たちが登場する。 労働NPOの人、社会保険労務士さん、行政書士さん、個人で加盟できるコミュニティ・ユニオンの人、など、それぞれ有能で義侠心や正義感にかられ、労働法を駆使して相談にやってきた人たちを支えて解決を図る。 そもそも、ここに取り上げられたような、ずるい経営者がいること、こんなケースが実際に起こっていることをもっと知るべきなのだろう。まったく報道されていないわけではないが、自分、家族•友人にも起こりうることとして注意をしなければ見過ごしてしまう。 この本はこれから職業選択、職探しをする学生のうちに一読しておくとよいかと思う。 学校図書館、公共図書館のYAの棚においてあるといいのでは?