5巻。なつめの修業も順調に進む中、氷川屋さんはなんとまあ。しのぶは芯のしっかりした娘ではあるものの、やっぱりきついですね。菊蔵がちゃんとしのぶのことを見ていてくれていたことに救われました。九兵衛さんは六歌仙で終わるバズもなく、子供たちの為に作ったびいどろ金魚は読んで想像できるくらい綺麗なお菓子を作り上げてしまいます。客の事も考えて季節に合わせて気づかれないよう餡をかえているのもさすがです。辰五郎さんがちょくちょく手伝いに来てくれるもの、照月堂の人柄なんだろうな。と思います。今では珍しくない桜葉の和菓子が、当時珍しかったんですね。塩漬けにした葉と甘いお菓子と独特の香りは春が来たなあと感じるお菓子です。今の時期なので無性に食べたくなります。