さんのコメント2018/05/05

「文学的あるいは芸術的偉大さを渇望しながら才能を欠いている人の陥りやすい傾向のひとつは、他人の創造性に干渉することである。(本文より)」 まるで現代の日本のことを指しているようなこの文章に、思わずため息をついてしまいました。 何か新しいことをしようとすると、どこからかかかってくる圧力の根源はこういうところなのでしょうね。自分たちに理解できないことはやらせないという理屈が、世の中を窮屈にしてしまっているのです。 でも、落ち込んでいる場合ではありません。こんな状況から脱出するには何が必要なのでしょうか?他人が何と言おうが、自分で考え、自分で行動すること、そこからしか新しいものは生まれないと信じるしかないのだと気付かせてくれた、この本に感謝です。 そして、学歴にも、職歴にも、社会的常識にも捕らわれずに自由に生きることを選択したホッファーという人の偉大さに驚くばかりです。

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