2016/12/05 読了。読みたい本がまた増えてしまった。ちなみに、本書で1冊だけ自分も読んだ作品「第三帝国の愛人」が取り上げられていて興味深かった。閑話休題。受刑者はノンフィクション作品を好むとの事。最近やはりノンフィクション作品ばかりを推す某番組推薦図書コーナーに失望したのだが、極論を言ってしまうと“ノンフィクション好き=マチズモ”はあながち間違いと言えないのではないか…輩は“フィクション作品=軟弱”と下に見る様な、そんな無意識の偏見を持っている気がしてならない。また、本書では「文芸作品をよく読む人は、ノンフィクションの読者や、あるいはなにも読まない人に比べて、共感力や社会適応力がすぐれていた~」との研究グループの調査結果を紹介していて、映画のフィクションは楽しめても本のそれは楽しめないという人達の障壁が想像力の欠如に他ならないのだと理解した。…翻って、ぼくの読書履歴を見て頂きたい。こんなにロマンチで博愛精神に満ちた男が他にいるだろうか…?
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