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ミライの授業 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2016/7/1

ミライの授業 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2016/7/1 瀧本 哲史 (著) エンジェル投資家として有名な著者が示した”14歳に向けたミライの授業” その意義は冒頭のこの言葉に集約されている。 ミライを予測する最善の方法は、それを発明することだ。 アラン・ケイ そして、以下の法則に従った歴史上の人物の事実を突きつけてミライの授業を行う。 法則1 世界を変える旅は「?」からはじまる 法則2 冒険には「?」が必要だ 法則3 一行の「?」が世界を変える 法則4 すべての冒険には「?」がいる 法則5 ミライは「?」の向こうにある 14歳を対象とした内容であり、平易な言葉を使って普通の義務教育を受けてきたものにとっては初見の人物もおり、既知の人物であってもその背景や、重要な仲間については知らないことが多く、面白い授業を受けた感じがする。 ここまで著者の本を3冊読んだが、彼の考えは本当に未来志向である。 未来を憂うのではなく、未来を創るために今何が出来るのか?自分の仲間を増やし、世界がより豊かになるためにはどうすれば良いのか?それぞれの本に隠喩されている。 本は読者によって評価されるが、読ませる内容も重要だが読ませてどのように行動してもらうのか? 著者は突き詰めている。 文学賞を取るのではなく、未来を取るための行動である。 そのために自分が持っている知識や考えの背景を、読者にわかりやすく伝えるために既存の本や人物を示し、注目すべき箇所を例示し、未来を切り開こうとしているのが感じられる。

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