はなちゃんシリーズ3巻目。はなちゃんの良太さんラブは燃え続けています。しがみ付き方の描写で笑ってしまいました。今回、自分勝手な相撲取りや自分を許せない大工、現世に絶望した夫婦と多彩な新キャラが常連になり益々盛り上がる喜楽屋です。どんどん仲間が増えていく感じがシリーズ物のいいところで、わくわくします。楽しみの料理は鯛のとろろ団子汁、やまかけ豆腐、焼き握り飯、卵粥のパセリがけ、パセリの握り飯、喜楽屋弁当(「こんにゃくと里芋の煮付け、焼き豆腐、きんぴら牛蒡、厚焼き卵」「塩鮭、野菜たっぷり煮しめ、白米と五目の握り飯」「鰺の蒲焼、茹で卵、葱の塩焼き」)、鯵の炊き込みご飯、卵ふわふわ、にぎり雛、菜の花のお浸し、タラの目の酢味噌和え、巾着煮と今回はお弁当にテンションが上がりました。時代小説で料理を取り上げている作品が増える中、お弁当をメインにした作品は稀なので、少しの描写も興奮します。良太さん何者なんだろう?現れなきゃいいのにと思いますが、これがこのお話の良いところなのです。
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