さんの書評2022/01/133いいね!

 なんてこった!と思いました。25年くらい前に読めたらよかったのに! まぁ今だっ

 なんてこった!と思いました。25年くらい前に読めたらよかったのに! まぁ今だってこんなに素晴らしい本を知ったことは僥倖なのですが。自分の子どもが2歳くらいの頃読み、このお父さんみたいに息子を受けとめて、かつ、自分自身も「どうしよう、訓練する所に連れて行くべき?」なんて混乱せずにいられたらよかった。  吃音については伊藤亜沙さんはじめいくつかの著作から学べますが、この本は、絵も言葉も感動的です。  学校で何か発表するとき他の子どもたちから奇異な目で見られると視界がにじんでしまうシーンもよくわかりますし、この男の子が好きな川の流れを見て自分のイメージと重ねるシーンも好きです。詩人の紡いだ言葉と絵がぴったり寄り添い、一か所しかけ絵本みたいになっている工夫もすばらしい。  まず、図書館で読み自分でも買いました。  吃音にかぎらず、自分の思うにまかせないことで悲しみをかかえる子どもに読んでもらえたらいいなぁと思います。親としてのたたずまいを学ぶにもしみじみいい作品です。

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