さんの書評2016/03/092いいね!

読書メモ

・はじめに 栽培面積4位(小麦・トウモロコシ・イネ・ジャガイモ) イモのイメージ、洗練されていないもの・田舎者。低評価。誤解されている。 ・毒とのたたかい チューニョ 中央アンデス高地。解毒と保存をかねた加工方法。寒暖差を利用して冷凍・解凍をくりかえしブヨブヨに。足で潰して脱水。アルカノイドが液胞に多く含まれるので解毒。乾燥させるので保存・運搬がきく。 ・・冷蔵庫でブヨブヨになったジャガイモを思い出した。 ・イモは文明を生まないか 余剰農作物=穀物≠イモという先入観。アンデス"山岳地帯(≠海岸地帯)"は高寒冷地ゆえにジャガイモが主食。骨を分析。 ・・イモは文明を生むということか。 ・ヒマラヤのジャガイモ革命 ・・イモは文明を生むし、発展もさせるということか。 ・北海道のデンプンブーム 保存・運搬のため。デンプンは水に沈む性質を利用。自給用→産業用、軍事用(日露戦争で繊維産業向けデンプン糊、WWIで輸出用デンプン糊特需、価格は10年で3倍に)。WWI終戦後下火、WWIIの食糧不足で再燃。 ・・食用から日用品にばける。イノベーションすなぁ。 ・偏見をのりこえて 国際ポテトセンター(CIP)というのがある。世界中の研究者(社会科学・分類学・遺伝育種学・昆虫学・病理学・生理学etc)。 品種改良の悩みどころ。高収量品種→低耐病性・高価・不味・肥料増→貧困地域で普及しない。 ・・不味いというのはマズイな。ダサい=ブランドイメージが低いと研究者も集まらんのだろう。

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