君の膵臓をたべたい
●ドキッとするタイトルとは裏腹に、とても繊細な高校生の恋愛模様。その純粋さにやきもきさせられますが、同世代の高校生なら共感するところもあるのでは。●ラスト40ページは涙で読めなくなってしまいました。
ヒトリコ
●いじめがきっかけで一人でいることを選んだ日都子。みんなに交わらない意志の強い日都子はかっこいいです。●いじめに耐える孤高の姿が凛として、すがすがしささえ感じる。●「ヒトリ」は厳しいけど、それもあり。
羊と鋼の森
●主人公の若き調律師の成長が麗しい。調律師の仕事の様子がわかる職業小説の側面もあります。●美しくて、とても優しい物語。ピアノの音を探すことと、確かな言葉を探すことは、とても似ているように思います。
朝が来る
●不妊治療や養子縁組のことがきちんと書かれていて、登場人物の想いと一緒に読むことで身近に感じられます。 ●現代社会の現状が上手に盛り込まれている上にラストに号泣。作者の筆力を感じました。
火花
●言わずと知れた芥川賞受賞作。人気芸人が書いたということで、読書初心者の高校生も興味を持って手に取りやすいと思います。 ●生徒「『花火』ある?」、司書「いや『火花』だから」は、もはや鉄板のやりとり。
だれもが知ってる小さな国
●日本ファンタジ―の草分け的存在である佐藤さとる著『だれも知らない小さな国』を下敷きに、今をときめく有川浩が描いた新しいコロボックルの物語。●大好きなコロボックルの世界を次の世代にも引き継いでほしい。
Masato
●「ラストシーン」がじんときます!主人公マサトは母親が求める「日本人らしさ」か、オーストラリアの仲間を選ぶのか、自分の意志で選択します。 どんな答えを出すのだろう・・と読みながら一緒に悩みました。
高校生(...とこれからの高校生、かつて高校生だった皆さん)にオススメ
「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2015」は、2014年11月~2015年10月に出版された本の中から、埼玉県の高校司書100名が、高校生にぜひおすすめしたい!と思った本に投票し、決定しました。26人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:3513回、公開:2016/02/21