線は、僕を描く
主人公と一緒に水墨画を描いているような、不思議な感覚になる。悲しみの中、どこか感情を忘れているように見えた主人公が、人々との触れ合いの中で感情を取り戻していく描写が美しい。
本と鍵の季節
高校の図書館から始まる謎。図書委員2人が探偵役。こんな図書館、図書委員会があったらわくわくする。 好奇心旺盛な少年期と弱みを見せたくない青年期の間で揺れる思春期の高校生を描いたほろ苦い青春ミステリー。
82年生まれ、キム・ジヨン
キム・ジヨンは私のこと。読んだ社会人女性はきっとそう思います。頑張っても報われない女性という立場。この物語をきっかけに、よくしていく方法を考え実践していかないと、他人事では済まされないかも。
ゴミ清掃員の日常 = Everyday of garbage cleaning staff
自分の出したゴミなのに行く先は……知らない私たち。そしてそれを集め分別、処分してくださっている方たちの思い。 今私たちが知っておくべき現実。漫画で気楽にわかりやすいのもいい。
ころべばいいのに
「みんなで仲良くしましょう」と教えられて育つ子どもたちに「嫌いな人がいる」ことを肯定してくれるこの本は救いになる。主人公の女の子が相手を傷つけたりせず、自分の中で折り合いをつけていくところが良い。
高校生(...とこれからの高校生、かつて高校生だった皆さん)にオススメ
「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2019」は、2018年11月~2019年10月に出版された本の中から、埼玉県の高校司書が、高校生にぜひおすすめしたい!と思った本に投票し、決定しました。14人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:2021回、公開:2020/02/23