夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一の第一作。この作品はホラーかと言われるとそうでもない気もするが、ラストシーンで背筋が凍るような思いをするのは確か。物語は「私」の死体を主観として淡々と語られ、他にない独特の雰囲気を作り出している。
黒い家 (角川ホラー文庫)
幽霊や怪物よりも生きている人間が何より怖ろしい…と改めて実感させられる作品。貴志祐介のホラー作品の中でも屈指の怖さである。『悪の経典』のラストに納得がいかない方に特にお勧め。こっちの犯人は雑じゃない。
ホラー好きにオススメ
『夏と花火と私の死体』は乙一のデビュー作で、『十三番目の人格 ISOLA』は貴志祐介のデビュー作、『黒い家』同著者の第二作である。お二人とも今もなお活躍している作家であり、いまもすばらしい作品をたくさん生み出している。お二人の作品に触れるならまずは初期作品を読んでほしいと思い、このリストを作成した。20人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:1208回、公開:2013/11/03