中高生におすすめする司書のイチオシ本2021　　　　　　（京都府私立学校図書館協議会司書部会）

臨床の砦

医師として闘う夏川草介さんが描いた、コロナ禍の医療現場のリアルさが伝わる1冊。医療従事者への感謝と敬意をこめて。

琥珀の夏

ミステリーの秀作！少女時代の丁寧な心理描写からの後半の怒涛の展開．一気読み間違いなし！

教室に並んだ背表紙

居場所を求めてやって来る生徒にそっと寄り添う学校図書館という場所の存在。物語の力を信じ、学校図書館で働く私たちにとっては感涙ものです。

ぼく モグラ キツネ 馬

少年とモグラ、キツネ、馬の冒険と心の交流を美しいイラストとともに描いた絵本。元気な時も疲れた時にもそっと寄り添ってくれるような1冊。

みとりねこ

猫と少年と家族の出会いと別れ。涙無では読めません。

テスカトリポカ

第165回直木賞受賞作。古代アステカの人身供犠と現代社会のダークサイドを描いた1冊。描写が過激なところはありますが、最後までぜひ。

あの夏の正解

突然、甲子園という夢が断たれてしまった高校球児たち。その苦悩は想像以上だった。何が正解だったのか？はたまた正解などがあるのか？多くの中高生にも考えて欲しい。

その扉をたたく音

人と関わることの大切さを感じられる1冊。心がとても温まる。

にげてさがして

つらいときは逃げてもいいんだよと、頑張り続けて息も出来なくなっている貴方の背中にそっと手をおいてくれるようなヨシタケシンスケさんの絵本。

クララとお日さま

ノーベル文学賞受賞後カズオ・イシグロ氏の初の長編。子どもの成長に寄り添う近未来を描いた1冊。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブル

ブレイディみかこ『ぼくイエ』の続編。多様性を考える第一歩は身近な家族を理解することなのかもしれない。

オール・アメリカン・ボーイズ

高校生の視点から描かれた、ブラック・ライブズ・マター（BLM）の運動が大きなうねりとなっているアメリカの今を映し出す感動作。

犬がいた季節

私たちの高校時代にはいつも「コーシロー」が傍にいた。迷い犬だったコーシローと彼らの物語。「高校生っていいなぁ」と青春が遠くにありにけりになった私たちにはそう思える1冊。

お探し物は図書室まで

図書室で見つけられるのは本だけではない。あなたが本当に「探している物」ものは何ですか？

むかしむかしあるところに、哲学者がやってきた。 7つの昔話で学ぶ日本一おもしろい哲学入門

昔話を題材に、36の有名な哲学思想と哲学者について学べる日本一おもしろい哲学入門書。シュールな漫画で哲学の世界が身近に！