炎の女帝 持統天皇
藤原不比等が鎌足と額田王の息子だという設定には、ちょっと無理があるけれど、小説としては、そんなフィクションも面白いかな。持統天皇の業績をもっと描いてもらえると嬉しかったです。
元明女帝―かぐわしき天平の母
持統天皇の異母妹であり、息子や孫のためにその力は無いと知りながらも皇位につかざるを得なかった元明女帝。娘や婿や姉のことも優しく見守る、古代の肝っ玉母さんのイメージが涌く小説。
美貌の女帝 (文春文庫)
元明天皇の娘、文武天皇の姉、聖武天皇の伯母である、元正天皇。家系のために女としての幸せを捨て、中継ぎの皇位についた。外国では皇位を継ぐ女性も結婚しているのに、皇位についての日本の考え方が興味深い。
歴女にオススメ
歴女と自称するなら、戦国時代や幕末だけではなく、古代も取りこぼしがあってはなりません。地味だし資料が少ないからこそ、解釈もいろいろ想像もいろいろ、話題に事欠かない時代です。現代の芸能レポーターがいたら、芸能人のゴシップなんかよりよほど衝撃的な皇族の裏側をワイドショーは放っておかないでしょう。35人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:1688回、公開:2010/08/13