旅をする木 (文春文庫)
「アラスカの自然を旅していると、たとえ出会わなくても、いつもどこかにクマの存在を意識する。今の世の中でそれはなんと贅沢なことなのだろう。」 自分がクマに襲われて亡くなることを知っていたのだろうか。
とんぼの本 星野道夫と見た風景
「クマを許せないと思ったことはない」星野直子さんの言葉。道夫氏の『旅をする木』と併せて読むことで、夫婦それぞれの思いが胸を打ちます。 私は女なので、妻目線の文章に共感してしまい痛いくらいだけれど。
老親の看かた、私の老い方 看護師が考えた「老い」と「介護」 (集英社文庫)
宮子あずささんの「ひとり娘」としての発言は、私が10代の頃から漠然と考えていた「両親を看取るのは私」的な覚悟(?)そのものでした。それが現実になった宮子さんの選択や考えに、自分の将来を重ねます。
厄年周辺の年齢の女子にオススメ
厄年の「厄」というのは自分の努力や注意ではどうにもならない、「家族の」事故や病気なんかのことなんじゃないかと思う昨今。厄年周辺(Over30)の女性は、結婚や出産で家族の形態が変わる頃。仕事をどうしようかなと悩んだり、「これからどう生きて、どう死ぬか」などということをやっと具体的に考えたり実感できたりするんじゃないでしょうか(親の世代に比べたら、遅いのかも知れませんね…)。そんなきっかけが、いつまでも元気と信じていた両親の「老い」や「衰え」をふと感じる瞬間だったり。96人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:2052回、公開:2010/07/07