「家族」を考えることは、人生を考えること。

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旅をする木 (文春文庫)

星野 道夫

「アラスカの自然を旅していると、たとえ出会わなくても、いつもどこかにクマの存在を意識する。今の世の中でそれはなんと贅沢なことなのだろう。」 自分がクマに襲われて亡くなることを知っていたのだろうか。

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とんぼの本 星野道夫と見た風景

星野 道夫

「クマを許せないと思ったことはない」星野直子さんの言葉。道夫氏の『旅をする木』と併せて読むことで、夫婦それぞれの思いが胸を打ちます。 私は女なので、妻目線の文章に共感してしまい痛いくらいだけれど。

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おかあさんががんになっちゃった

藤原すず

「がん」はある日突然やってくる。そして母は、最期まで母なんだよなぁ。 30分もあれば読了できますが、職場でお昼休みに読んではいけません。

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老親の看かた、私の老い方 看護師が考えた「老い」と「介護」 (集英社文庫)

宮子 あずさ

宮子あずささんの「ひとり娘」としての発言は、私が10代の頃から漠然と考えていた「両親を看取るのは私」的な覚悟(?)そのものでした。それが現実になった宮子さんの選択や考えに、自分の将来を重ねます。

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四十九日のレシピ

伊吹有喜

誰でも伝えられなかった「ごめんね」や「ありがとう」があると思う。特に相手が家族の場合、照れや甘えで省略してしまうことって多い気がする。 「レシピ」とは「処方箋」という意味もあるのだそうです。

厄年周辺の年齢の女子にオススメ

厄年の「厄」というのは自分の努力や注意ではどうにもならない、「家族の」事故や病気なんかのことなんじゃないかと思う昨今。厄年周辺(Over30)の女性は、結婚や出産で家族の形態が変わる頃。仕事をどうしようかなと悩んだり、「これからどう生きて、どう死ぬか」などということをやっと具体的に考えたり実感できたりするんじゃないでしょうか(親の世代に比べたら、遅いのかも知れませんね…)。そんなきっかけが、いつまでも元気と信じていた両親の「老い」や「衰え」をふと感じる瞬間だったり。

昨年入籍し、ひとりからふたり暮しになりました。「両親」は2人から4人に。一人娘の私だけなら持つことができなかったはずの「姪っ子」もできました。家族が増えれば、喜びも増えるけど苦しみや悲しみも増えます。
それを受け止める「わたし」も、「わたしたち」になれたけれど。

職場柄、ひとの「生老病死」を目の当たりにすることも多いです。そんな時、「私ならどうするだろう」と考えるのです。
ひとが自分の人生で体験できることは少ない。でも、自分が悩んでいることは、案外過去に誰かが「悩み済み」「検討済み」なことも多かったりするんですよね。

だから、本を読む。

私じゃない「私」が、何を見て、何を考え、何をしたか。その思いをなぞりながら、自分の人生に思いを馳せる。
そんな読み方が今の私の気分です。

そしていつか、私や私の家族に「なにか」が起きた時に、自分がどうありたいか、家族にどうして欲しいか、それまでに自分ができることは何だろうかと、考えながら生きていきたいと思うのです。





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閲覧回数:2052回、公開:2010/07/07

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書いた人 : ふかやんさん

医学系OPLの司書です。仕事では専門書、学術論文を扱っているので読書は素人です。司書というと読書の案内人と受け取られることも多いのですが…。

Twitter : fukayas - 作者につぶやく

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