心をグッと惹きつけられる本3冊

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永遠の出口

森 絵都

 子供の頃は周囲の人々との関係で悩むことが日常的にあるものです。この小説では、少し積極的な主人公・紀子が、彼女なりに問題を乗り越え、成長していく様子が丁寧に描かれています。

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失はれる物語

乙一

 乙一さんはミステリー、ホラー作家としても有名ですが、この本では主に切なく悲しい話が集められています。人がもつ本当の「優しさ」や「愛」とは何か、それを私たちに語りかけ、考えさせてくれる短編集です。

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白昼堂々

長野 まゆみ

 美しく、どこか非日常的な小説が読みたいという方にオススメの一冊です。主人公や周囲の人々の間で交差する恋の行方がとても気になる作品です。永野さん独特の透明感のある、澄み切った表現も魅力的です。

思春期の悩みを抱える学生にオススメ

 森絵都さんはとても思い入れのある作家さんで、私が読書を好きになるきっかけとなった作品を生み出した方です。森さんの作品には少年少女たちの内面や、思春期独自の考え方がとても丁寧に分かりやすく描かれているものが多いです。今回取り上げた『永遠の出口』もそれと同様に、これは私が中学生の時に初めて読んだ小説だったのですが、その時の私から見ても主人公の紀子に共感できるところが多々ありました。
 『失はれる物語』や『白昼堂々』も『永遠の出口』のように悩みを抱える子供たちの成長や苦悩が描かれており、これらは主人公と同じような立場である学生のうちに読んでおくべき作品であると思います。もちろん大人が読んでも十分楽しめる本であり、人間関係で悩んだ時、大きな壁にぶつかった時、「青春時代を思い出したい」「生きることに何の意味があるのだろう」と感じた時に読むと、より一層読み応えがあると思います。

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閲覧回数:1653回、公開:2012/07/14

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書いた人 : takeshi_32さん

本が好きな女子大生です

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