忘れ川をこえた子どもたち
幻想的な北欧の物語。でも、ただ幻想的だねー。だけでは終わりません。人の心の機微や、完全に分けることのできない善と悪、常に立場が入れ替わる強者と弱者。奥の深い物語です。
トンカチと花将軍 (福音館文庫 物語)
いわゆる「ナンセンス・テール」の先駆として位置付けられてはいるけれど、その奥にあるのは「真の幸せとは何か」ということ。頭の柔らかいうちに読んでもらいたい物語です。
思い出のマーニー〈上〉 (岩波少年文庫)
主人公アンナの生きづらさというか、自己評価の低さからくる頑なな心が、他人事とは思えない。決して孤独が好きなわけじゃない。友達が欲しい。だから現れた、マーニー。彼女の正体は、下巻に続く。
思い出のマーニー〈下〉 (岩波少年文庫)
上巻とは違う怒涛の展開が繰り広げられる下巻。上巻が布石なら、下巻は怒涛のヨセかもしれない(囲碁用語)。ミステリーのように、謎が一気に解かれていく。物語は、めでたしめでたし、で終わる。
時の旅人 (岩波少年文庫)
第1次世界大戦後、まだガス灯がついていたころのイギリスの少女主人公の、いわゆるタイムトラベルもの。中世と現代の間を行ったり来たりしながら成長していく物語。過去を変えることはできないあたりがリアル。
悩める小学生(高学年くらいかな~)にオススメ
どの本も、子どものころ(できれば頭の固まる中学生以前)に読んでもらいたい。大人になってから読むのもまたいいけれど、ぜひ、子どものころに読んでもらいたい。何故かって? それは、どの本も主人公が子どもだからさ!26人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:2882回、公開:2012/04/15