Gospel Houseさんの書評 2015/05/15 5いいね!
論理的思考(ロジカルシンキング)を好むボク。
「どうしてこの人とは話がうまくつながらないんだろう?」という疑問を持つ経験が、多くありました。
この本を読んで、イロジカル(非論理的)な思考をする人とは、会話が噛み合わなかったんだとわかりました。
この本の前半は、とてもわかりやすく、納得できるものでした。
ただ、第2章23項(122ページ)から、「日本人は・・・」という表現が見られるようになりました。
第3章30項(154ページ)以降は、ほとんど「日本人は・・・」という論理の展開です。
「日本人」に対応するものは「海外の人たち」になっています。
つまり、約1億人vs約70億人という対比なのです。
筆者はすべての日本人の傾向を調べたわけではありませんし、海外の国も数えるほどしか行ったことがないでしょう。
しかも、日本語と対比される言語が英語のみです。
これではまったくロジカルシンキングではありません。
まるで、アメリカナイズが正義であるかのような印象を与える、イロジカルな主張です。
ロジカルシンキングをタイトルにしているのに、イロジカルシンキングな内容の本です。
第2章までで止めておいたほうがよかった、ですね。
以上、ややロジカルなボクの感想でした。
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