藤雪花さんの書評 2022/10/06 2いいね!
都会の食料を供給するために人糞尿を巧みに利用して下肥利用していたかつての日本。
現在欧州各国では人糞尿を農業に利用することを、非常に重要な政策として進められているという。
シアトルでの生ごみリサイクルの仕組みの紹介も参考にしたい。
翻って、自分のごみ事情がどうなのか、反省する。
下水道は資源の宝庫としてBISUTRO下水道として鶴岡市、山形大学農学部、JA鶴岡、他に民間企業が入って連携し、循環型の世界が日本でも取り組まれている。
脱水した汚泥ともみ殻を混ぜて高温発酵させて完熟たい肥(つるおかコンポスト)を作ったり、タンク内で発生するガスを電力に変えて、余剰熱をビニールハウスの加温に使い、つるおかコンポストで土を作り野菜を育てているそう。人が食べたり、家畜の飼料としたり。そのほかにもさまざまな取り組みが、糞尿から循環されているのを紹介されていて、多方面に広がる究極の循環型世界に感動しました。
糞尿も大事な資源の一つだと実感。
むだなものはこの閉じられた地球という宇宙船には何もなかったのですね。
災害時にも非常に問題になる糞尿。
阪神淡路大震災の時、水洗トイレは山もりだったという。
災害用糞尿コンポストが開発されて、各家庭に備蓄されればいいなと思う。
手軽に衛生的に再利用できる仕組みを求めております!!!
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